2015年度談話会予定と記録

updated on 2016年04月22日 10:17 am

 

2014年度記録


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資料

第254回

竹下 秀 准教授 地上に到達する太陽紫外線の長期変動解析−現状報告 11月16日 11:00〜12:00 J館2階 第6研究室(会議室)  

  本研究所では、1990年10月から神奈川県平塚市の本学湘南校舎にて太陽放射の連続観測を実施している。この研究は太陽光環境、特に太陽UV-B紫外線(波長280 nmから315 nm)が成層圏オゾン層の回復により減少するか否かを監視・解析することを最終目的としている。成層圏オゾンは低緯度地方で生成され、大気循環により高緯度地方に輸送される。このため広範囲の観測が必要であり、2000年10月以降、日本列島の北から順に、稚内市(北海道)、平塚市(神奈川県)、益城町(熊本県)、竹富町(沖縄県)の4地点において同型の計測器を設置して広域観測を実施している。4地点の2001年から2015年にかけての観測・解析結果を報告するとともに、現在実施している追加実験項目について紹介する。


第255回 渡邊 幹夫 教授
研究生活をふり返って
12月16日 10:00〜11:00 J館2階 第6研究室(会議室)  

  あっという間の35年であった。研究生活を終えようとしている今、その入口であった卒業研究から現在に至る東海大学での生活を少し振り返ってみたい。やはり、この道に進むことができたのは、恩師である故熊本高信先生との出会いに負うところが多い。東京工大からインディアナ大学での研究生活を終え東海大学に助教授として赴任されたばかりの先生は、温厚な人柄ながら大変意欲的で何もわからない私たち学生に熱心に私たち学生に接して下さった。

  卒業研究で、私が与えられた研究テーマは、「有機硫黄化合物の特性を生かした反応の開発」ですが、何か新しいものを開発するということに魅力を感じたのか、有機化学が性に合っていたのか、夢中になって卒業研究に取り組んだ。今、思い返してもそのころの数年間が最も楽しかったような気がする。この卒業研究がきっかけで大学院に進学することになった。その後、タンデム型のMichael-Aldol反応を初め、天然物合成に役立ついくつかの有機硫黄化合物の特性を生かした反応の開発を行うことが出来、論文としてまとめた。

  1981年4月に東海大学に奉職し間もなく1983年9月〜1984年8月の1年間、国内・外長期研究留学研究派遣計画いわゆるC計画により、カリフォルニア大学バークレー校でPosDocとして研究生活を送るチャンスを頂いた。世界トップレベルの環境下で、生体内でのコレステロールの生成を阻害し、高脂血症、心筋梗塞などの治療薬として知られる「コンパクチン(いわゆるスタチン)」の全合成のプロジェクトに参加することが出来た。このことは、私の研究生活において最も貴重で印象的な体験であり、このような機会を与えて下さった東海大学に深く感謝している。また、このような貴重な体験がその後の私の東海大学での教育・研究のコアになっていたような気がする。そういう意味でもこの留学は貴重な体験であった。この35年間を総括すると、最初の1/3が研究に没頭できた時期、その後の1/3が教育に、最後の1/3が管理運営に携わった期間で、トータルで考えると職務を全う出来たのかなと考えている。

第256回 横山 直樹 教授

PCによるデジタル一眼レフカメラの制御

ー 現象とフラッシュ照明との同期 ー

1月22日 11:00〜11:50 J館2階 第6研究室(会議室) スライド
  前報では、最近のデジタルカメラを、USB端子経由でPCから各種のコントロールを行う可能性について触れた。特にシャッター制御はUSB経由でなくPCから直接制御が可能であるが、その場合でもいわゆるレリーズタイムラグが存在する。この時間遅れを回避するために、フラッシュ照明を用いた瞬間写真を撮影した。その場合でも、現象とフラッシュさらにはカメラと三つの系を適切に同期させることが必要となる。
第257回 谷川 隆夫 教授 ”泡状プラズマ”への道程 3月16日 15:10〜16:40

12号館5階

12−2会議室

 
 

  プラズマは、擾乱に伴い大きな密度変調を生じ易い。例えば、強いラングミュア乱流では、周囲の密度よりかなり低密度のキャビティー(キャビトンとも呼ばれる)が、ブロッブ状にプラズマ中に分散している状態が生じる。このような“泡状プラズマ”中の波動伝搬特性は、低振幅の“線形”波動であっても通常の波動特性とはかなり異なるものになる。ブロッブの集まりが結晶様に見える場合、禁止周波数帯が生じる可能性がある。ランダムな密度揺動が存在する場合、固体物理で金属−絶縁体転移を説明する理論の1つとして知られているアンダーソン局在に準じるような現象が生じる可能性もある。本談話会では“泡状プラズマ”の物性を調べる手法について考察し、プラズマ物理に新たなパラダイムを導入する必要性に言及したい。物性物理など他分野で用いられている手法が“泡状プラズマ”の物理を調べる上で適宜応用可能である点を強調したい。高分子物理研究を皮切りに研究生活をスタートしたが、それがどのような道程を経て一見大変かけ離れているように見える“泡状プラズマ”の研究に導かれることになったのかについても簡単に触れたい。